topicsの最近のブログ記事

歯の痛みには、関連通というものがあり、本当の痛みの原因とは違う部分の痛みを訴える方がいらっしゃいます。

今日、たまたま次のような記事をみかけました。

歯痛の謎:「脳は場所を特定できない」WIRED VISION

たいていの場合、人間は痛みを見事に認知する。人さし指に刺さったトゲと、親指を紙で切った傷口を、脳は即座に区別してみせる。しかし、口の中では事態はより難しいようだ。歯痛の患者は痛みの場所をうまく特定できないことがよく知られているが、その理由の説明に貢献する研究結果が発表された。

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つまり、脳の痛みを感じる領域は「上下の歯の痛みに対して、いずれも大きな違い」を示さないということの様です。昔から言われていたことですが、現在詳細な研究がなされているようで、今後は、どの歯が痛いか識別できる場合との違いを見ていくとのことでした。

先週末、歯の再生の実験が成功したと言う報道がありました。

数年前から、歯を再生する研究が行なわれています。
私も講演会に出かけたり、本を読んだりしてみました。

歯は、比較的複雑な組織なので、再生して機能出来るようになるのは難しいのではないかと思っていたのですが、今回しっかりした組織を持つ「歯」ができたということです。
いずれは、抜いた歯は、再生できるような時代が来るのでしょうか?

けれども、まだまだ実験段階。
まずは、虫歯や歯槽膿漏で歯を抜かなくて済むように大切にして参りましょう。


細胞から歯が再生 東京理科大のグループ、マウスで成功
2007年02月19日 朝日新聞から

歯の再生の流れ:図

 マウスの胎児から歯のもとになる細胞を取り出して培養し、おとなの歯を再生させることに、東京理科大の辻孝・助教授(再生医工学)らの研究グループが成功した。作製の成功率は100%で、歯の中に血管や神経などもできていた。臓器を人工的に再生させる技術につながると期待される。18日付の米科学誌ネイチャーメソッズ電子版で発表する。

 胎児期にはさまざまな臓器や組織が、上皮細胞と間葉細胞という2種の細胞の相互作用でつくられる。辻さんらはこれに着目。マウス胎児のあごの歯胚(はい)から取り出した両細胞を酵素でばらばらにし、どちらも高密度の細胞塊にしたうえで、区分けしてコラーゲンのゲルに入れると、培養に成功することを突き止めた。

 さらに、この細胞塊を50匹のマウスの腎皮膜下に注射。14日後に、すべてで歯の形成を確認できた。歯の再生研究は他にもあるが、作製率は20〜25%にとどまっていた。

 また、生体内で育てた歯や、生体の外で人工培養を続けた細胞塊を、おとなのマウスの歯を抜いた跡に移植すると、歯が高い頻度で生着した。この歯の内部には血管や神経のほか、クッションなどの役割を果たす歯根膜も再生できていた。

 グループは今回、同様の手法で毛の再生にも成功した。今後、肝臓や腎臓などの臓器づくりも目指すという。

*新聞記事は、掲載が終わってしまう事があるので、全文を引用致しました。

先週ニュースになっていた話題がこれです。歯科の関連blogでは、たくさんの方が取り上げていました。
『赤ちゃんの虫歯予防!妊婦、出産後もガム』 http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20061116ik08.htm

キシリトールをお母さんが妊娠中から出産後にかけて摂取する事で、虫歯の原因菌の母子感染の確率が下がる。
ひいてはお子さんの虫歯リスクが下がる可能性があると言う事です。
比較的簡単で、お母さんにとってのリスクは少なそうですし、試してみてはいかがでしょうか?
費用もそれほどかからないかと思います。

ニュースは、リンクがずれてしまう事があるので、引用します。

キシリトール効果あり

 妊娠中から出産後にかけて、虫歯菌(ミュータンス菌)や歯垢(しこう)を減らす作用がある天然甘味料「キシリトール」を摂取すると、産まれてくる子どもの虫歯菌感染が抑えられることを、岡山大大学院の仲井雪絵助手(歯科医師)らが突き止めた。

 虫歯菌の感染が遅いほど、虫歯になりにくくなるとされており、母親の心がけが、子どもの虫歯予防につながることを実証した研究成果として注目される。

 虫歯は、虫歯菌が砂糖などを分解する際にできる酸が歯を溶かすために起こるが、キシリトールを摂取すると、酸が生成されないうえ、虫歯菌を、歯からはがれやすい善玉菌に置きかえる作用が確認されている。

 仲井助手らは、虫歯菌が多い妊婦84人を2群に分け、一方には、食後など1日4回以上キシリトール入りガムを5分間かんでもらった。もう一方は、キシリトールを全く摂取しなかった。これを妊娠6か月目から出産後9か月目にかけて続けたうえで、子どもが1歳半になるまで、3か月ごとに口腔(こうくう)内の虫歯菌の量を追跡した。

 その結果、母親がガムをかまなかった非摂取群では、子どもが1歳、1歳半の時に虫歯菌に感染した割合は76・9%、91・7%。これに対し、摂取群は、それぞれ15%、42・9%と感染率は半分以下に抑えられた。

 虫歯菌感染の原因の大半は、虫歯の親が食べ物をかんで子どもに与えたり、親子のはしやスプーンの共有だとされるだけに、仲井助手は「出産前後の母親の口腔状態を改善することが、子どもの虫歯を予防する一つの手段になる」と話している。
(2006年11月16日 読売新聞)

先日小児歯科学会雑誌が届きました。
最近裁判になったと報道された、「おしゃぶり」に関する調査報告が掲載されていましたので、書き留めておきたいと思います。

昭和大学小児成育歯科学教室のアンケート調査研究によると、

やめるにあたっての子供の反応は「やめた時期が上がるにつれて『すぐやめた』が減少し、『少し時間がかかったが使わなくなった』が増加している

とのこと。

また、

使用状況とアレルギーの有無は『ない』と回答したものがほとんどであり、各年齢ともおしゃぶり使用状況による違いは認められなかった。

とあります。
(日本小児歯科学会 小児歯科学雑誌 第44巻・第3号 通巻156号 p428
 「おしゃぶりについての実態調査ー第3報 
 1歳2か月児と2歳6か月児のおしゃぶり使用状況と保護者の意識)


歯並びへの影響については

平成15年4月から平成16年3月までの期間に、東京都K区の保健所および保健センターの歯科検診に来所した2歳6か月児459名について咬合状態の診査を行ない、同時に保護者を対象におしゃぶりの使用状況についてアンケート調査を行ない、以下の結論を得た。
1.おしゃぶりの現在使用群では使用経験なし群に比較して開咬の者の割合が明らかに高かった。
2.おしゃぶりを過去に使用していた群では、開咬の割合は少なかった。
3.おしゃぶりの使用開始時期にかかわらず、使用期間が長期に及ぶほど開咬になる割合も高くなった。
4.おしゃぶりのみを現在使用している群は、しゃぶり癖のみを行なっている群に比べ、開咬になる割合が高く、その範囲は広範囲に及び、程度も大きくなっている。

(日本小児歯科学会 小児歯科学雑誌 第44巻・第3号 通巻156号 p434
 「おしゃぶりについての実態調査ー第4報 
 2歳6か月児のおしゃぶり使用状況と咬合関係について)
とあります。

つまり、、、

2歳6か月の時点で、すでにおしゃぶりをやめている人は、余り歯ならびに影響が残っていないけれど、継続使用中の人は、全く使った事のない人に比べて『開咬』=『明らかに歯が咬まないかみ合わせ』に育っている。

さらに、指しゃぶりだけをしている人と比べても『広い範囲、大きな程度』の開咬を引き起こしている。

「ゆびしゃぶり」や「おしゃぶり」には、それぞれ必要な状況があるかもしれませんが、歯並びへの影響は確実にリスクとして存在していると言っていいでしょう。「おしゃぶり」を使われるお母さんには、このリスクを知った上で使って頂きたい、と私は思います。

かみ合わせの異常「おしゃぶりが原因」 母親らがメーカー提訴

という記事がSankei Webに掲載されていました。 http://www.sankei.co.jp/news/060531/sha096.htm

*新聞記事のリンクは変更になる場合がありますので、記事の内容を引用します。

 おしゃぶりが原因でかみ合わせが悪くなったのはメーカーの責任として、横浜市の女児(6)と母親(40)が31日、ベビー用品販売会社「コンビ」(東京都)に約1000万円の損害賠償を求める訴えを東京地裁に起こした。

 訴えによると、女児は生後2カ月ごろから、おしゃぶりを使い始めたが、徐々にかみ合わせの異常が見られるようになり、16年2月に歯科医から「おしゃぶりが原因」と診断された。女児がおしゃぶりの使用をやめたところ、かみ合わせはほぼ改善されたが、現在も発音に影響があるという。

 おしゃぶりの使用をめぐっては、小児歯科などの学会で、かみ合わせに悪影響があるとする提言がされているという。原告側は「おしゃぶりがかみ合わせに悪影響を与えていることは明らかで、メーカーは製造物責任を負う」と主張している。

 コンビ社は「現在、事実確認中でコメントは控えたい」としている。

(05/31 18:02)

おしゃぶりと、歯並びや口腔の回りの筋肉の機能の発達との関係は、私が歯科医師になった20年前には既に常識だったと思うのですが、いつのまにか「欧米では長期間使用している」「かわいい」「こどもがおとなしくしている」等の理由で、すっかりポピュラーになっている様子です。

以前は、指シャブリによる歯並びの変形の方が多かったのですが、最近はおしゃぶりを使っていてと言う方が増えているような気がします。

以前、書いたエントリー:「おしゃぶり1歳過ぎたら注意」もご参照ください。

小児科と小児歯科の保健検討委員会」(代表=前川喜平・東京慈恵医大名誉教授)は 『歯並びなどに影響を与える恐れがあるとして、常用しない方がいいとする見解を公表した。』とのこと
とあります。

函館で歯科衛生士さんが「歯科エステ」を開業されたとの記事が北海道新聞に掲載され、林歯科のスタッフの中でも話題になりました。

歯科衛生士、エステ開業 歯を白くしたりブラッシングも 函館の敦賀さん』という記事です。新聞記事は時間が経つとリンクが切れてしまう事が多いので引用します。

 函館在住の歯科衛生士の敦賀美香子さん(42)が二十五日、歯茎のブラッシングや歯を白くするサービスを提供する歯と口専門のエステ店「ティース・アイ函館店」を、函館市鍛治一に開く。歯科衛生士による歯専門のエステ店開業は道内では珍しいという。敦賀さんは「お客さんがリラックスできる店にしたい」と張り切っている。

   〜中略〜

 歯科衛生士法では、歯科衛生士は歯科医師の指導の下でしか、歯石除去などの医療行為をできない。このため敦賀さんが提供するサービスも医療行為とならない範囲となる。敦賀さんは「医療行為ができなくても、歯科衛生士の知識や経験を生かした開業はできる。まず経営を軌道に乗せ、多くの人に訪れてもらえる店にしたい」と願う。

   〜中略〜

 予約制。水曜定休。ブラッシングはスタンダードコースが二十五分で二千五百円。ホワイトニングは六十分で六千五百円。問い合わせは同店(電)0138・52・0108へ。(堂本晴美)

歯科衛生士さんの資格では、「医療行為」は、歯科医院のような「医療機関」で、歯科医師の指導の元で行なわなければならないのですが、「医療行為」でなければ開業できるという流れのようです。ただ、前例のないところでのスタートですから、今後、たくさん開業される方が増えると、何らかの法規制のようなものが適応されるのではないかと思ったりもします。そういう事って結構あるんですよね…。

歯科医院に通う事に抵抗のある方でも、美容院に通うような間隔で定期的な歯の清掃に通われる習慣ができるというのは、望ましい事ではないかと思います。医療に至らない健康管理という分野が開拓されるとよいですね。

★topics おしゃぶり1歳過ぎたら注意…歯並び、発語に影響 読売新聞

小児科と小児歯科の保健検討委員会」(代表=前川喜平・東京慈恵医大名誉教授)は
『歯並びなどに影響を与える恐れがあるとして、常用しない方がいいとする見解を公表した。』とのこと

以下、記事より引用
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常用している子どもは、使用しない子どもに比べ、前歯の上と下が開いてしまう「開咬(かいこう)」が現れる率が高い。乳歯が生えそろう2歳半以降も使用すると、かみ合わせの問題も残るという。

 また、親が泣きやませる手段として習慣的に使っている状況があるため、「子どもがなぜ泣いているか親が考えなくなる」「子どもの発語の機会が減る」など、親子の大切なコミュニケーションを阻害しかねないと指摘する。

 このため
〈1〉言葉を覚える1歳を過ぎたら常用しないようにする
〈2〉遅くとも2歳半までに使用を中止する
〈3〉おしゃぶりを使用している間も、声をかけたり一緒に遊んだりして子どもとふれあう
〈4〉4歳以降もおしゃぶりが取れない場合は、情緒的な面を考慮して小児科医に相談する
——との見解をまとめた。
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いつものように診療が終わって、RSSリーダーでブログを巡回していると、
堀歯科医院 副院長のつれづれ日記: むし歯に歯の成分を詰められるように
のエントリーに出会った。

なになに、虫歯に歯の成分を詰めらると?そうしたら、今まで悩みの種だった歯と様々な材料の物理的性質の違いによるトラブルが解消されるのでは。急いであちこち調べ回る。
Yahoo!ニュース「虫歯を白い歯に修復 エナメル質の成分噴射」に詳しい情報とリンクが載っていた。

東北大大学院工学研究科と歯学研究科の共同研究で、『歯の主成分ハイドロキシアパタイト(HA)の微粒子を歯表面に高速で噴射し、室温、大気圧環境下でHAの膜を歯表面に生成することに成功した。』(河内新報記事より引用)とのこと。

まだ臨床に応用されるのは先のことかもしれないが、再生医療といい、生体材料といい、まだまだ歯科には進歩の余地がある。私が臨床の現場にある間に診療室で出会うことができることを期待している。

★topics 2004.12.02 読売新聞「歯垢から肺炎…米バッファロー大が専門誌で発表」

口腔内の細菌が抵抗力の弱った方の誤嚥性肺炎の原因となりうることは、以前から指摘されていました。
林歯科医院はこの予防のために、訪問診療終了後の方に、口腔ケアをお勧めいたしております。

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